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元気いっぱい!夏の水遊び&室内遊び

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夏のお楽しみ水遊びと、雨や猛暑のときの室内遊びを紹介します。定番の水車遊びや水でっぽう、遊びが広がるパネルパズルなど盛りだくさんの内容です。どれも、100円ショップなどで手に入る素材で簡単に作れるものばかり。夏のお泊まり保育や夏祭りなどでもお楽しみください。

プラン・制作・イラスト/とりごえ こうじ

造形作家。子ども向けの雑誌や書籍を中心に活躍中。おもちゃやキャラクター系が得意。裏地を生かす折り紙が好評(本誌でも連載中)。フリーランスによるユニット築地制作所では制作を担当。同ユニットにて著書多数。

みんな大好き! 水遊び①

ゴムの力で走る パタパタボート

用意するもの

カラーボード(ポリスチレン製)、輪ゴム

作り方

  1. イラストのようにカラーボードを船の形に切る。幅は15㎝くらい。
  2. パドルをつけるため、船の後部を切り取る。奥行き5㎝、幅7㎝くらい。
  3. パドルを作る。4.5cm×5cmくらいにカラーボードを2枚切り、それぞれに切り込みを入れ、2枚を十字形に組む。イラストのように、輪ゴムを十字にクロスさせる形で2本かける。
  4. 船の後部の両側に輪ゴムをひっかけ、中央でパドルが回るようにする。
ノーマル仕様
パドルがWになったターボ仕様!
ノーマル仕様より、やや船体を長めに切り、中央部を四角く切り取り、そこにもパドルをセットする。

遊び方
パドルを指で何回か回してゴムをひねり、水に浮かべる。

風の力で走る すいすいアメンボ

用意するもの

大きい紙コップ、乳酸菌飲料など小型の容器4つ、スチレン皿、定規、工作用接着剤、ビニールテープ、強力両面テープ(水に強いもの)

作り方

  1. 乳酸菌飲料など小型の容器ふたつの飲み口を合わせて、工作用接着剤で貼り、フロートを作る(これをふたつ作る)。
  2. イラストのようにスチレン皿を帯状に切り、のフロートにつける足を2本作る。この縁に工作用接着剤をつけ、それぞれフロートに貼る。さらにビニールテープを貼り、補強する。
  3. 大きな紙コップにはさみで適当な深さまで切り込みを入れ、外側に折り、立てて羽根にする。
  4. のスチレン皿の足にの紙コップを強力両面テープで貼る。
ノーマル仕様
風を受ける面を広げたターボ仕様!
作り方③で切り込みを増やし、扇状に切ったポリ袋を強力両面テープで貼って帆にする。

遊び方
プールなどの水に浮かべて、自然の風を受けて走らせる。うちわなどで風を送って走らせてもいい。

鼻の穴から水が出る! ブーブージャー

用意するもの

丸い形のペットボトル、ペットボトルキャップ、ビニールテープ、千枚通し

作り方

  1. イラストのように、ペットボトルの下部側面をカッターで切り取り、吸水口を作る。切り口をビニールテープでカバーする。
  2. ペットボトルのキャップに、千枚通しで穴をふたつあける。
  3. ビニールテープを切って目や耳を作り、ペットボトルに貼る。

遊び方
キャップを閉め、吸水口から水を入れ、キャップの穴から出す。

シンプルな仕組みで羽根が回る! くるくる水車

用意するもの

大きな四角いペットボトル、丸いペットボトル、ペットボトルキャップ、カラーボード(ポリスチレン製)、曲がる細いストロー、竹ひご、穴あきビーズふたつ、洗濯ばさみ4個、工作用接着剤、ビニールテープ、千枚通し

作り方

  1. 大きな四角いペットボトルの上半分を切る(本体)。丸いペットボトルの上部を切る(受け口)。それぞれの切り口にビニールテープを貼る。
  2. カラーボードを切って水車を作る。竹ひごを中心に4枚の羽根を組み合わせ、本体のペットボトルの中で回る大きさにし、工作用接着剤で貼る。軸(竹ひご)を通す穴を、ペットボトル本体の両側面に千枚通しであける。そこに軸を通し、両側の飛び出た竹ひごに工作用接着剤をつけビーズを差し込んでとめる。
  3. 水が出る口を作る。ペットボトルキャップの真ん中に千枚通しで穴をあけ、細い曲がるストローを差し込む(ゆるい場合は工作用接着剤でとめる)。ストローは適当な長さに切る。そのペットボトルキャップの上面に、丸いペットボトルの受け口を工作用接着剤でしっかり貼りつける。
  4. 受け口をつけたペットボトルキャップを本体にはめる。
  5. 本体の下に洗濯ばさみ4個で足をつける。

遊び方
受け口に水を注ぎ、ストローの口から落ちる水で水車を回す。水が羽根にうまく当たらないときは、一度キャップをはずして、ストローの蛇腹で位置を調整しよう。

みんな大好き! 水遊び②

水に浮かべたり、窓に貼ったり 水陸両用パネルパズル

用意するもの

カラーボード(ポリスチレン製)

作り方

  1. カラーボードを好きな形に切る。
  2. パネルを立てる土台になるパーツは、ボードの厚みの溝を切り取る(ボードの厚みより、若干狭い溝にするとよい。例えば厚みが5㎜なら4.8㎜くらい)。
パネルを作るときは、細い刃のカッターを使うと溝や曲線が切りやすい。

遊び方1 組み合わせる
きれいに切るとパズルのように組み合わせて遊べる。丸、三角、四角、凸凹など、シンプルな形のパーツを作ってみよう。


遊び方2 浮かべる
人形や家などの形に切ったパネルを作り方②の土台に差し込み、水に浮かべる。


遊び方3 くっつける
パネルの面を水でぬらすと、窓ガラスやタイルの壁などツルツルとした面にくっつく。


ディスペンサーでうまく飛ぶ! 的当て水でっぽう

水でっぽう

用意するもの

ドレッシングなどに使うディスペンサー(筒型の側面ストレートタイプ)、クッションシート(発泡ポリエチレン製)、直径1㎝くらいの丸棒、強力両面テープ(水に強いもの)、ビニールテープ、のこぎり(丸棒が長いとき)

作り方
  1. ディスペンサーの下部を2㎝ほど切り落とす。切り落とした底部の中心にカッターで丸棒を通す穴を開ける。
  2. 丸棒はディスペンサーに差し込んだときに10㎝くらい出るくらいの長さに、のこぎりで切る。
  3. 2㎝くらいの幅に切ったクッションシートに両面テープを貼り、丸棒の先にぐるぐる巻きつけ(ディスペンサーの内径より少し太くなるまで)片側をの穴に入れる。
  4. をディスペンサーに差し込み、底部をビニールテープで本体に貼り、元の形に戻す。
  5. ディスペンサーの口を切って出る水量を調整する。

回転的

用意するもの

カラーボード、スチレン皿(長い形状がよい)、竹ひご、ストロー、ペットボトル(大サイズ)、ビニールテープ、強力両面テープ(水に強いもの)

作り方
  1. 長い形状をしたスチレン皿の側面の真ん中に竹ひごを突き刺して通す。
  2. 本体になるカラーボードに、スチレン皿より大きめの窓をカッターであける。
  3. 竹ひごの両側に、短く切ったストローを差し込み、ストローを本体にビニールテープで貼りつける。
  4. スチレン皿には、小さく切ったカラーボードを強力両面テープで貼る。スチレン皿がくるくる回っても片方が下に戻るようにバランスをとりながら貼っていく。
  5. 本体の支えとして、ペットボトルを本体の下部に強力両面テープで貼る。倒れやすいときはペットボトルの中に水を入れる。

遊び方
噴射口を水につけ、棒をゆっくりと引っぱって水を入れる。あるいは、ディスペンサーの口を外して水を入れる。棒を押して水を飛ばして、的に当てて回す。棒を押すのは1回のみ。押した後に中の水が残った状態で棒を引くと、手前から水が出て体が濡れるので注意。

水の中がよく見える! のぞき箱

用意するもの

カップやきそばの空き容器、ポリ袋、ビニールテープ、強力両面テープ(水に強いもの)

作り方

  1. カップやきそばの空き容器の底面を、枠を残して四角く切る。
  2. 底面の枠に強力両面テープを貼り、適当な大きさに切ったポリ袋を貼りつける。ポリ袋の端はビニールテープでまわりにとめる。

遊び方
水の中をのぞいて見る。

のぞくもののアイデア:耐水性の塗料で絵を描いた石を水に沈めておく。

雨が降っても大丈夫! 室内遊び

くるくるとよく回る! かめスピナー

用意するもの

ビーチボール、ダンボール板、薬びんなどのふた、木工用接着剤、粘着テープ、ビニールテープ、絵の具

作り方

  1. ビーチボールをふくらませ、直径を測る。
  2. その直径より20㎝くらい大きな円をダンボール板から2枚切り出す。さらに同心円で、ビーチボールの直径より2~3㎝ほど小さな径を切り落とし、ドーナツ状の円盤にする。
  3. 円盤2枚を、紙の目(ダンボールの筋)が垂直になるように重ねて、木工用接着剤で貼り合わせる。
  4. ビニールテープで円盤をカメの甲羅のように装飾する。
  5. ダンボール板を切って、顔や手足、尻尾になる6つの同じ大きさのパーツを作り、絵の具で着色する。円盤に顔、手足、尻尾を木工用接着剤で貼りつける。
  6. ふくらませたビーチボールを円盤の穴に中央あたりまで押し込み、ボールの底に、薬びんなどのふたを粘着テープで貼りつける。

遊び方
ビーチボールを両手で持って、床の上で回転させる(コマ回しの要領)。

裏側
ふたが中点になり、よく回る。

バンバンたたいてストレス発散!? パンチングビーチボール

用意するもの

ビーチボール、洗濯ネット(大サイズ)、フェルト、ヘアゴム(ひもタイプ)2本、平ゴム(大きい輪ゴムタイプ)2本、セロハンテープなどの芯、針と糸

作り方

  1. 洗濯ネットの中央部分に、フェルトで作った的のようなマークを糸で縫いつける。
  2. 平ゴムの片側にテープ芯の取っ手をくぐらせて取りつけ、もう片側にヘアゴムを結ぶ。
  3. ビーチボールをふくらませ、洗濯ネットの中に入れ、ボールが中央にくる位置でキャンディーの包み紙のように両側をヘアゴムでしばる。

遊び方
保育者が両手で取っ手を持って腕を広げ(片方の取っ手を足で押さえて、縦にしてもよい)、子どもがパンチをする。あるいは、保育者と子どもがふたりで取っ手を持ってゴムを伸ばし、別の子どもがパンチする。

天井にフックがある場合は、S字フックを利用して、縦に設置しても遊べる。

ふんわり脱力系のおもしろさ! ワカメでタコつき

用意するもの

赤いゴム風船、うちわ2本、荷造り用ひも(赤と緑系)、ビニールテープ(白、黒)、セロハンテープ

作り方

  1. ワカメ羽子板を作る。うちわの両面に緑や黄緑色の荷造り用ひもをセロハンテープで貼りつける。貼る場所は、うちわのつけ根あたりだけでOK。2個作る。
  2. タコボールを作る。赤い風船をふくらませる(少し緩めに)。ビニールテープを切って作った目を貼りつける。赤い荷造り用ひもを4本、V字形に折り、折った部分にセロハンテープを貼って風船のまわりにつける。

遊び方
タコボールをワカメ羽子板で打って遊ぶ。

テープの波間から魚が釣れる! ガチャガチャフィッシング

用意するもの

大きめの平たいダンボール箱、青い荷造り用ひも、トイカプセルの容器、強力マグネット、色画用紙、広告チラシや新聞紙、ひも、鉄製のとじリング、強力両面テープ、布粘着テープ、セロハンテープ、丸シール

作り方

釣り堀
  1. ダンボール箱の上面を切り取りトレー状にし、上側に布粘着テープをぐるりと貼る(上からセロハンテープを貼ったりはがしたりできるように)。
  2. 青い荷造り用ひもを箱の長さより少し長めに切る。これをセロハンテープで箱の上を渡す形で貼る。トイカプセルの容器がぎりぎり通るくらいの隙間で、同じようにストライプ状に貼っていく。短く切った荷造り用ひもを中に入れる。
  • トイカプセルの容器の内側(魚の口にくる部分)に、強力磁石を強力両面テープで貼りつける。容器を閉じ、色画用紙で作ったひれや、丸シールで作った目を貼りつける。
さお
  • 広告チラシや新聞紙をきつめに巻いて、セロハンテープでとめる。その先にひもをくくりつけ、セロハンテープでとめる。ひもは適当な長さに切り、先端に鉄製のリングを結ぶ。

遊び方
さおにつけたリングを釣り堀の中にたらし、魚をくっつけて釣る。


文/神﨑典子
撮影/藤田修平
撮影協力/めぐみ第二保育園(東京・府中市)

『新 幼児と保育』2021年8/9月号より


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