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クラスだよりで伝えたい思い~よくあるトラブルに対する考えを伝える
ほかの子が遊んでいたおもちゃを持っていってしまった子、取られて泣き出す子……。よくあるトラブルに対する、保育の考えや対応を書いています。
「持って行った子の言い分としては、『おもちゃは、みんなのだから!』
確かに、みんなで使うおもちゃなのだけど、今は友だちが使っているのだから、待たなくてはならないはずです。
よく目にするこの光景…
思考の未熟さがあるだけなので、誰も悪くはないのですが、理解できるようになる時期まで根気よく繰り返し教えてあげる寄り添いが必要です。
一人で遊べる時間と空間の保障も充分にしてあげながら、時期を待つことで、次の段階へ安心して進んでいくことができるのではないかと考えます」
「おたよりで伝えたいのは『寄り添う』気持ち」【豊玉保育園のクラスだより#1】
思いを伝えるテクニック~話し言葉に近い平易な言葉で
「社会性」という少し硬いトピックが今回のおたよりのメインですが、話し言葉のような軟らかい表現で文章を結んでいます。
「毎日の遊びの中には、生きていく知恵がいっぱい!みんな、頭も心もフル回転!
小さな体で未来に繋がる、とてつもなく大きな体験をしているのだなと思うと、何気なく遊んでいる姿さえも感動的です。
早くできるようになるのがよいのではない…訓練も必要なし! みんなでいるより一人で過ごす時間が楽しい子もいます。
それぞれの成長のペースを大事に、見守っていきたいなと思っています」
「寄り添う気持ち」が伝わりやすくなる5つのテクニック【豊玉保育園のクラスだより#2】
クラスだよりで伝えたい思い~保護者に寄り添う気持ち
前月の個人面談を振り返って保護者に感謝を伝えつつ、子育てのパートナーとして寄り添う園のスタンスを伝えています。
「個人面談ありがとうございました。園でのお子さんの様子をきいて、安心してくださったかたも多く、充実した時間となりました。
普段は、子どもの成長と喜びと共に、ついつい、できないところに、目がいきがちになってしまうことがあると思いますが、たくさんの目で子どもを見守ることで、我が子の素敵なところを再確認できたり、短所だと思ってたところが、実は長所だったんだということに気付けたりしますね!
ご家庭と園と手を取り合う真ん中で、子どもたちが安心し、笑っている…これが私たちの思い描く形です!」
豊玉保育園のおたより作成の考え方をまとめた過去の記事もご覧ください。
「おたよりで伝えたいのは『寄り添う』気持ち」【豊玉保育園のクラスだより#1】
「寄り添う気持ち」が伝わりやすくなる5つのテクニック【豊玉保育園のクラスだより#2】
エピソードに臨場感が増す4つの小ワザ【豊玉保育園のクラスだより#3】
月末に慌てない4つの先回り&時短アイデア【豊玉保育園のクラスだより#4】
協力/練馬区立豊玉保育園(東京・練馬区)
1961年開園、2021年より社会福祉法人高洲福祉会が運営委託。家庭から離れて生活する保育園の場で、子どもたちが不安なく過ごし、主体的に活動できるように真心のこもった丁寧な保育を行うことを大切にしている。0~5歳児、定員130名。
文/佐藤暢子