
「写し絵」
ふと気づくと保育室がなにやら騒がしい…そんな経験はないでしょうか。
乳児クラスと違い、年長になると言葉の力が格段に成長し、子ども同士の会話が盛り上がり、ときに保育室は、かなりにぎやかになることもあります。まわりの声のボリュームが上がると、自分たちの会話が聞き取りづらくなり余計に大きな声を出す。この調子では保育室にいても心休まらず、耳が疲れてしまうでしょう。
こういうときのために、子どももたちが落ち着いて遊べる教材・玩具を用意しておくのがおすすめです。
今回、保育者が用意したのは『写し絵』です。ラミネート加工された下絵にコピー用紙を重ね、窓ガラスに当てて日の光で透かしトレースする遊びは微細運動の発達も促し、文字を書く練習にもなります。
保育者が子どもの姿に寄り添って保育環境を工夫し、子どもたちの反応が返ってくる。「保育のおもしろみ」を楽しんでいきたいですね。

おこめ先生
・経験年数15年目、35歳
・おおざっぱな性格でよく物をなくす
・ピアノは弾けないが手遊びのレパートリーは多い
まんが・文/あいころもち
京都芸術大卒。12年間の保育士勤務を経てフリーランスに。絵を描きます。柴犬飼い。Xアカウントは@aikoromochi